2000年 神舞ドキュメント  


●神舞奉賛会代表あいさつ

橋部さん  おいでませ”いわいしま”へ

 瀬戸内周防灘に浮かぶ小さな島・祝島。

 その祝島が一丸となって、燃えたぎる夏が近づいてきました。
 千百拾余年もの昔。祝島三浦湾浜辺での、心温まる出会いが、今日まで、めんめんと語り継がれ、しかも、幾多の困難にめげず、絶えることなく実行されて来たのが、祝島の神舞です。

 ミレニアムを飾る、幕開けに相応しい大祭とするべく、今準備を始めております。
この神舞、経費もかかりますが、それ以上に人手のかかるお金で買えない部分が沢山にあります。それらを祝島の島民が力を合わせ、心一つにして補い、準備し、継承してきました。私は、昭和51年の神舞から、写真を撮る等記録を取り始め、55年には、内部から、実際に祭りの執行に関わってまいりました。
 残念ながら、昭和59年63年と神舞は中止されましたが、平成4年の当たり年には、心ある仲間達と12年ぶり神舞の復活をはたし歓喜したのは、つい昨日のよう。続いて平成8年の神舞も無事に終え、ほっとして、余韻を楽しんでいたのですが、今年は、4年に一度の当たり年。8月16日から始まる神舞。
 あと5ヶ月をきりました。
 サァ本番です。
 ポスターは出来ました。壁飾り、切り飾りと準備に入りました。
 準備万端整えまして、皆さんをお迎えしたいとおもっています。

 「そんなに、ぎょうさん帰ったら島が沈む」とボヤキながらも、我が子、わが孫、我が兄弟親族、友人知人が顔を合わせ、四年間の無事息災を確かめ合うこの集い。
 次の神舞までには、オレの嫁さんを、オレは家を建てる、オレは漁船を新しくする、等々生活のワンポイントとなり、島人達の生活のリズムに定着した神舞。

 キーワードは、勇壮、華麗、神秘、燃焼。
 盛大なお祭りを、ぜひご観覧ください。

   平成12年4月吉日

        祝島神舞奉賛会 代表  橋部好明




 ●平成12年「神舞」行事予定表はこちら

 ●「神舞」進行予定表はこちら


●2000年神舞ドキュメント

   ★こちらで神舞のビデオ映像がご覧いただけます。(ファイルサイズが大きいですが...)



 ●平成12年の神舞日程が下記のように決まりました。(2000/02)

8月16日(水)  入 船 神 事 
8月17日(木)  岩 戸 神 楽 
8月18日(金)  祈 願 神 楽 
8月19日(土)  夜 戸 神 楽 
8月20日(日)  出 船 神 事 


 ●神舞の具体的な準備が始まりました。2月11日に、中学校の上の段々畑の草刈りが行われました。ここで神舞小屋の屋根を葺くための茅(カヤ)を作ります。(2000/02/13)

←草刈りの終わった畑。茅(カヤ)の新芽が出てくるのを待ちます。



 ●神舞のポスターが完成しました。(2000/03)

 
  ※↑クリックすると拡大します。


 ●追加のポスターも完成しました。なかなかカッコイイです!(2000/04)


  ※↑クリックすると拡大します。


 ●切り飾りの準備が始まりました(2000/05)

神舞小屋に飾る「切り飾り」の製作が始まりました。島の人が手分けして色紙を1枚1枚切り抜きます。

「切り飾り」は、”諸神十六神”と呼ばれる島の神々の名札です。
十六神とは「宮戸八幡宮」「八坂大明神」「大歳御歳神」「宇和島大明神」「春日大明神」「小祝大明神」「大東蛭子神」「中蛭子神」「大元蛭子神」「西蛭子神」「東浜蛭子神」「住吉大明神」「下川大明神」「磯上大明神」「猿田彦大明神」「桂木大明神」です。



 ●漁船の花壇作り(2000/06/02)

 古くなった漁船やタコツボを使って、ちょっと変わった花壇が作られました。神舞の時にはたくさんの花が帰省客の皆さんを迎えてくれるでしょう。

   



 ●カウントダウンボード設置(2000/06/12)

神舞までの残り日数を示すカウントダウンボードが設置されました。神舞まであと2ヶ月。準備が急ピッチで進められています。



 ●「しめ縄」作り作業中です(2000/07/02)

 神舞の時に、祝島全戸を結ぶ「しめ縄」や、神舞小屋に使われる小縄を作る作業が進められています。
縄作りは、藁を打って柔らかくするところから。1本1本が、祝島のお年寄りたちの手作りです。

  



 ●苫作りも始まりました(2000/07/09)

 神舞小屋の屋根などに使う苫作りが始まりました。

2月に草刈りされた畑にも青々とした茅(カヤ)がビッシリ生えました。(左の写真)

下の写真は刈った茅を干しているところです。

  



 ●苫作り作業中です(2000/07/12)

 苫作り作業の真っ最中です。苫作りは区毎に集まって作業します。
 ※写真は13区の皆さんの作業風景です。

  



 ●続・苫作り作業中(2000/07/17)

 今、島のあちこちで茅や苫を干している風景が見られます。
 今日は2区の皆さんが苫作りに励んでいました。(下の写真)

   



 ●櫂伝馬が姿を現す(2000/07/23)

 倉庫の中に格納されていた櫂伝馬と神舞小屋の柱が、倉庫の外に運び出されました。
 いよいよ神舞近し!という気分が盛り上がってきました。

  



 ●神舞で針間さんの作品展開催決定(2000/07)

神舞のイベントの1つとして、防府市の針間さんの作品展が開催されることになりました。
祝島ホームページでも紹介した針間さんの絵画を生で鑑賞することができます。
開催日は8月16〜20日、場所は新庄造船所です。お楽しみに!

☆ご案内はこちら




 ●踊りの特訓中です!(2000/07/28)

 昨日まで公民館の中で行われていた、櫂伝馬の剣櫂とサイ幣振りの踊りの練習も、いよいよ今日から櫂伝馬の上での練習になりました。夕方、太鼓の音に誘われて、島の人達も見学に集まってきました。太鼓の音とホーランエーの掛け声を聞くと、やっぱり気持ちが高ぶってきますね。
 今年の神舞に櫂伝馬の上で踊る若者を紹介しましょう。
<剣櫂>竹林一也さん、<サイ幣>山戸孝さん
<剣櫂>石丸裕之さん、<サイ幣>山田正和さん
の二組です。
それから、次代を担う二人の小学生も一緒に練習を積んでいます。
<剣櫂>木村涼くん、<サイ幣>清水康博くん
小学生の二人も素晴らしい上達ぶりですよ。


  
  


 ●櫂伝馬を漕ぎだしました(2000/08/03)

 8月1日より櫂伝馬を漕ぎながらの練習が始まりました。島のオジサン達も、はりきって櫂伝馬を漕いでいます!

  


 ●神舞小屋掛け(2000/08/10)

 神舞の準備の最大の大仕事、神舞小屋掛けが行われました。まさに島民総出での作業です。早朝から夕方まで、丸一日で、神舞小屋の骨組み・竹組み・舞台作りまで完成しました。
 神舞小屋の材料になる柱・竹・茅・葛などはすべて祝島の山から切り出したものです。
 ↑今日はここまでできました。

地鎮祭 まず主柱が立てられます 滑車で柱に梁を渡します
柱の骨組みができました 竹で屋根を作っていきます 竹の固定はすべてロープで
縦横に竹を固定します 屋根がほぼ完成しました 舞台作りです


 ●神舞小屋掛け-Part2(2000/08/11)

 今日は舞台の枠や神棚作りが行われました。予定していた苫葺きなどは、台風9号の様子を見てからということで延期になりました。

ここが神棚になります 神棚の竹に葛を巻き付けます 葛は屋根の近くまで巻きます


 ●シャギリの練習も最終段階(2000/08/11)

 入船行事を盛り上げる「シャギリ」の練習も、いよいよ最終段階に入り、熱を帯びています。経験豊富なおばあさんたちから、若い人が三味線などを習っています。

  


 ●本番まであと3日!(2000/08/13)

 本番まであと3日、櫂伝馬の練習もますます熱を帯びてきました。今日は踊り手は本番さながらの衣装をつけて踊りました。帰省客もかなり帰ってきており、波止場から拍手を送っています。

 



 ●神舞小屋掛け-Part3(2000/08/14)

 台風9号の様子見で延期になっていた神舞小屋の苫葺きなどが行われました。あとは神棚や切り飾りなどの飾り付けをすれば、神舞小屋は完成します。

苫葺きの様子 苫葺きの様子 苫で覆われた屋根
提灯飾り製作風景 小屋の前には鳥居が
たてられます
鳥居には五穀で作ら
れた額を取り付けます



 ●あと1日です!(2000/08/15)

 いよいよあと1日になりました。準備もほぼ整い、本番を待つばかりとなりました。

あと1日です! お飾りの餅つき風景です 切り飾りも飾られました
舞台にはゴザが敷かれます 船を飾る笹は海水に
浸けられます
各家はしめ縄で結ばれます



 ●神舞が始まりました!(2000/08/16)

 神舞初日。多くの帰省客・観光客の見守る中、入船神事が執り行われました。勇壮な櫂伝馬に波止場の上や観光フェリーの上から、たくさんの声援が飛んでいました。櫂伝馬の上で見事な踊りを披露した若者達は神舞の花形です。特に二人の小学生はほとんどアイドル状態で、記念撮影に引っ張りだこでした。

飾り付けをすませて出港を待ちます 櫂伝馬が三浦に向けて出港します 三浦での神事です
櫂伝馬や数十隻の漁船が連なって
港の前を周回します
港では巫女さんとシャギリ隊が
待ちかまえます
櫂伝馬が港に入ります
続いて、ご神体を乗せた迎え船が
港へ入ります
いよいよ祝島に上陸です 神舞小屋に到着しました
巫女さんによるお出迎えの儀式です こちらもお出迎えの儀式です 神舞小屋は見物人や報道陣で
ごったがえしています



 ●今日から神楽が始まりました!(2000/08/17)

 神舞2日目。今日から神楽が始まりました。「鬼」と「太夫さあ」の戦いに、神舞小屋は大いに湧きました。今年の鬼はとてもよく暴れる鬼で、舞台の外まで飛び出しての大熱演に、子供達は泣きわめいたり、大喜びしたり、大騒ぎです。大人やお年寄りは大笑いで拍手喝采していました。

神楽が始まりました 鬼が登場すると場内が沸きます 鬼と太夫さあ
朝から多くの人が見物に
集まってきました
熱心に神楽を見る人達 子太夫さあも登場しました
鬼と太夫さあの戦いが始まりました 激しい舞が繰り広げられます 勢い余って場外乱闘も
さすがに鬼も疲れました 子供達も大喜びです 場内は熱演に湧きます



 ●「岩戸開き」に神舞小屋は大いに湧きました(2000/08/18)

 神舞の中日です。朝からあいにくの雨模様でしたが、神楽は予定通り行われました。雨をものともせず、祈願神楽では鬼(荒神)が暴れ回っていました。夕方には今日のクライマックス「岩戸開き」が行われ、戸取明神が岩戸を開いた瞬間、場内は大きな拍手に包まれました。

祈願神楽 子供達も真剣な眼差しで
見つめています
観客席まで飛び出して踊っています
観客席で暴れ回る鬼(荒神) 一番神という神楽です こちらは花神楽
クライマックスの岩戸開きの神楽 岩戸を開く「戸取明神」 天の岩戸を開こうとしています
神楽のお囃子 戸取明神の舞に視線が集中します 岩戸開きに注目する観衆



 ●引き続き神楽で賑わいました(2000/08/19)

 今日は天気も回復しました。早朝にお宮参りが行われ、10時から神楽が始まりました。
 子太夫さあが見事な「二刀」を披露し、「神角力」ではアクロバティックな舞に、場内は大いに盛り上がりました。

今日も神楽が続いています でんぐり返るシーンです 「梓弓」という神楽です
子太夫さあの「二刀」 見事な舞を披露する子太夫さあ 観客も拍手喝采です
今日も鬼は元気いっぱい 鬼を怖がって泣く子供も 迫力満点の舞を見せる「荒神」
汗だくの鬼を煽ってあげる子供達 アクロバティックな動きを
見せる「神角力」
まさに力相撲といった神楽です



 ●出船神事が行われ、神舞が終わりました(2000/08/20)

 今日は大分県伊美の人達がフェリーに乗ってたくさんやって来られ、祝島の人と一緒に神楽を楽しみました。地元伊美の方に見守られ、鬼もますますハッスルして、柱に登るシーンも見られました。午後からは出船神事が行われました。祝島の人達と伊美の人達が、別れを惜しみ、防波堤の上と船の上から互いに大きく手を振る姿がとても印象的でした。

伊美からのフェリーが到着しました まもなく着岸です 祝島に上陸する伊美の皆さん
鬼も大ハッスルして柱に登ります 伊美と祝島の人が一緒に神楽を
楽しみました
皆さん存分に楽しまれたようです
出発の儀式です 神舞小屋を後に、港に向かいます シャギリ隊が行列を先導します
櫂伝馬の上を通って御座船に
乗り込まれます
櫂伝馬と御座船 海上パレードの輪の中には伊美
からのフェリーが入っています
フェリーの上からも櫂伝馬に
大きな拍手が湧きます
御座船から手を振る神職・
里神楽の方々
手を大きく振って別れを惜しむ
祝島の人達


 ●小屋解きなど、後片づけが行われました(2000/08/21)

 神舞期間中、大いに賑わった神舞小屋の小屋解きが行われました。櫂伝馬も倉庫に格納されました。
これで神舞関係の作業はすべて終了です。

 
早朝から作業が行われ、10時前には元のサラ地に戻りました。

 
櫂伝馬が海から引き揚げられ、倉庫に格納されます。



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